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池田海人 日本大学(唐津2022全日本レポート)

今回の470級全日本選手権大会は佐賀県唐津市ヨットハーバーで行われました。まずはレースの状況や模様について書きたいと思います。

今回のレース海面は高島という島を超えた沖で行われました。その海面では北からの風は開けており比較的安定して風が入ってきますが北以外の風向から吹いてくる場合は陸風となるためとても振れ周る風となります。初日は180〜220度で平均20knot前後の風で2レース行いました。そのため陸風特有のフレの大きい強いガストが所々降りてくる風となりました。風が強く周りがよく見ることができていないとブローをとり損ねてしまいトップ選手において行かれる形となってしまいました。

自分たちは2レース共アビームでチンしてしまったので、サバイバルコンディションとなった時のバランスの取り方や走らせ方などを練習して慣れていきたいです。

2日目は9時40分にD旗が上がりましたが風が弱く一旦ハーバーバックとなりました。

昼過ぎにシーブリーズがはいり始め、13時過ぎに再出艇しました。気温も上がり20knot弱まで上がりました。

この日は300度前後の北西の風で3レース行いました。昨日とは風向が変わりどのように風を読むかが重要になりました。高島の影響もあり陸ベンドが基本的でしたが時々入る350度前後の右からの風をつかみ損ねると一気に右の集団に負けてしまうかなり難しい風でした。この日もフレが大きく片ブレでレースが進むこともあったため、しっかりと風を見て判断することが大切だと思いました。これで予選レースは全て終了しました。

3日目は決勝レースとなり予選よりもハイレベルな戦いになりました。3日目も振れ幅が大きく振れを確実につかんでいった選手から前を走っていました。次第に風が右に振れ時々入る高島に当たった風を上手く掴むことが重要でした。自分たちはスタートで上手く出ることができ上マークを10番前後で周り、2上でシングルになるといったレース展開ができたので良かったです。上位の選手のクローズはもちろんアビームやランニングでのボートスピードが速く、そこで置いていかれているためスピンの張り方やボートバランスをもっと練習していきたいです。

4日目は決勝レース最終日となり明日のメダルレースに出場するため、全レースシングルでフィニッシュすることが目標でした。風は220度前後だったので、昨日の傾向から左振れが多いと思い、左海面を使いつつ右の集団もケアできる位置にいようと考えました。

しかしながら、1レース目はスタートを失敗してしまい逃げタックをしてしまいました。ミスをしてしまい動揺しましたが、すぐに切り替えて、振れに合わせてコースを引き、シングルでフィニッシュすることが出来ました。


2レース目はスタートも決まり、作戦通りコースが引けたため3位でフィニッシュすることが出来ました。すごく自信がついたと思います。この気持ちのまま最終レースを迎えスタートもよく決まりボートスピードもあったのですが、一上での1回の触れを逃してしまい上マークは悪い順位で回ってしまいました。いつもの自分であれば気持ちを切り替えて再出発できたのですが、コーチからの期待と緊張で我を失いメダルレース出場を逃してしまいました。メダルレースまであと少しだったため悔しいですが自分のコースやスタートができる時もあったのでいいレースになったと思います。


最終日のメダルレースでは磯崎さんが逆転して優勝しているのを見てすごくかっこいいなと思いました。これから練習を積んで磯崎さんのようなみんなから尊敬される選手になりたいと強く思いました。



次は今回の開催地である唐津についてです。唐津ヨットハーバーからは唐津城が見え私たちを見守ってくれています。またハーバーを出てすぐにある高島は宝くじの島と言われており、宝当神社や宝くじの売店があります。僕は毎日高島に向かって「シングルとれますように」とお願いしていました。唐津の風は高島の影響をすごく受けます。そのため右に振れるのか左に振れるのか宝くじの神が決めているようにも見えました。

また唐津は食べ物がものすごく美味しかったです。


私は呼子のイカや牧のうどん、佐賀牛など唐津ならではの食べ物に出会えました。呼子のイカは注文すると目の前の生簀から生きたまま捌かれ、すごく鮮度を大切にしているのだと感じました。佐賀牛は安定に美味しかったです。また、牧のうどんはうどんと共に追加のつゆが出さ

れ、どんどん汁を吸っていくうどんにかけて食べるのがとても楽しかっ

たです。本当に唐津は美味しい食べ物が沢山あるなと実感しました。また行きたいです。












最後になりますが、今回の470全日本では練習不足もあり動作やスタートでのミスが目立ちメダルレース出場を逃してしまいました。タラレバ大会があれば優勝できるのではないかと思ってしまうほど悔いの残る大会となってしまいましたが、今回の反省や経験を生かしてJrワールドや来年の全日本で活躍できるような選手になって戻ってきます。

また、今回の470全日本に出られたのも補助金や共同輸送を手配して頂いた関東470協会様のおかげです。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

以上

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