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青山知央/吉野満衣 組 早稲田大学(閖上2023全日本470)

今年の全日本470選手権は宮城県の閖上で行われました。早稲田大学は普段は神奈川県の葉山で練習をしています。しかし、全日本470の直前まで全日本学生個人選手権に出場していたので、愛知県の蒲郡から船を輸送し、そのまま閖上に向かいました。遠征続きということに踏まえて、私(クルー:吉野)は初めて東北地方に訪れたので大会前日の船の積み下ろしの日は旅行気分も少し相まって、ワクワクしました。船を積み下ろした後は海上練習を行い、とにかくうねりの大きさと潮の強さにびっくりしました。その後大会期間中に滞在するホテルに戻り、1日の反省などをしました。

ちなみにそのホテルの朝晩のハーフビュッフェ形式のご飯がとても美味しく、後々毎日の励みになりました。





大会初日だった翌日は大雨の中、大会計測をしました。秋を感じさせる冷たい雨でした。海外の選手や社会人も参加するような全日本規模のレースに参加するのは、江ノ島オリンピックウィークに続いて2回目でしたが、改めて人の多さと活気に緊張感を覚えてしまいました。



大会2日目、レース初日は順風から軽風コンディションでのスタートになりました。北東の陸風から徐々に南に回るような風向変化の中で、3レースが実施されました。レース海面の近くが河口になっているため、川の流れや潮の影響も強くシフティな海面の中学びのあるレースが出来ました。しかし、ペアの課題としてスタートを一線で出られないということが挙がっており、この点が上手くいかないレースが続いてしまいました。レース初日に良いスタートを切る事は出来ませんでしたが、レセプションを楽しみ気持ちを切り替えて2日目に臨みました。レセプションでは、仙台名物の牛タン入りのつくねや笹かまぼこが振舞われました。他大学の生徒たちと交流をしたり、豪華な景品が当たるビンゴ大会が行われたりして、とても和やかな時間を過ごしました。新型コロナウィルスの影響で今まであまりレースのレセプションに参加することができず、ヨットレースのレセプションというものを味わうことができてとても満足でした。

レース2日目は、軽風コンディションの中シングルを2回取る事が出来ました。ずっと課題にしていたスタートが、久しぶりに自分の思い描いた通りになり、一歩前進することが出来ました。1日目のミーティングで、潮の流れを考慮したウェイティングをすることや、低くウェイティングせずにラインを把握し続けながらスタートを切ることなど、振り返りをしっかり行えたことが2日目に繋がりました。ペアと夜遅くまでミーティングをして、いい準備をできたことが何よりでした。また、前を走ることでナショナルチームの走りを近くで見られる瞬間もあり、また新しい学びを得ることが出来ました。なんとかゴールドフリートに出場できることも決まり、安堵しました。また、印象的だったのは1-3位までの選手が着るビブスで、自分達の大学の他ペアが着ていてとてもかっこよかったです。私は4年生ですが、ペアの青山は2年生なので、是非、来年以降上位艇のビブスを着られるように、頑張ってもらいたいです。


3日目からは決勝シリーズが始まり、南風のうねりのある強風が吹きました。女子ペアとして周りに比べてウェイトが軽い中で前を走ることは難しかったですが、レース内容を振り返るとボートスピードのハンディのみならず、スタートの有利サイドやコースの選択でもミスをしていたように感じます。決勝レースでフリートのレベルも上がる中で、自分たちの思い描くレース展開に近づけるためにも、より第一線でのスタートの重要性を実感しました。また、普段練習している相模湾とは違った波の立ち方と振れであったため、なかなかいい走りを1日の間で再現することが出来ず、悔しい結果となりました。レース後は3日間の疲れを癒すべく、ホテルに戻る前にハーバーの近くにある温泉旅館の温泉に寄りました。ゆっくりといい湯に浸かりながらペアでその日の反省をできたのもよかったです。入浴後に食べたアイスクリームは格別でした。



大会最終日は朝から風が弱く、陸上でのAPの時間が長くありました。ひとつでも多くのレースを経験し順位を上げたい一心で冷静に陸上での時間を過ごすことが出来ました。オリンピックキャンペーンを行うような社会人選手の方にもランニングの走らせ方など質問をしに行くことができたりして有意義に時間を活用できたように思います。その後軽風の中2レースが実施され、最終順位としては、総合20位、女子優勝という結果になりました。目標としていた学生3位以内には全く届きませんでしたが、スタートでの成長やシフティな海面でのレース経験を積むことができ、これからにつながる学びを得られたように感じます。レース後は船を葉山に輸送するための積み込みをし、最後に念願の分厚い牛タンを食べて、自分たちも葉山へと戻りました。


来年の全日本470は江ノ島での開催ということで、地元で今年よりもいい結果を残せるよう頑張っていきたいと思います。

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