織茂まどか/新井直樹 千葉大学 (2017全日本)

SAILNo. JPN4512

スキッパー:織茂まどか 千葉大学

クルー  :新井直樹  千葉大学

今年の全日本470選手権大会は、神奈川県江の島で行われました。

千葉大学は、普段は千葉県の稲毛という東京湾の内海で活動していますが、夏のインカレシーズンになると江の島や葉山に引っ越してきます。今回は、江の島での滞在ということで、コーチの小岩井さんが持っている大船の家に泊めさせていただいていました。

今年は、4年生ということで大学院試を受け、その日程が計測の日とかぶってしまったので、計測や、それに必要な整備などをすべてペアの新井にお願いしてしまう形になりました。すごく申し訳ないなぁと思いながら、でもペアの新井直樹は全日本470に出場するのが2回目だったこともあり、なんと計測を初日の1番に終わらせてくれるというなんともすがすがしいことをしてくれました。

また、東北大学医学部の方と仲良くなり、一緒にルークペア(GBR 1)と写真を撮っていて、とても楽しそうでした。

18日の開会式では、太鼓のパフォーマンスなどが行われていたそうで、いろいろ任せて申し訳ないと思う反面、計測から大会を味わいたかったなぁなどという気持ちでもありました。

その翌日から予選レースが始まり、私たちは青フリートでした。いい風が吹かず、微風の中のレースとなりました。ベルチャーと同じフリートだったので、ついていこう!と意気込んでいましたが、レースが始まると一瞬で見えなくなっていきました。1レース目で衝撃を受けたのは、スタート後の海外の選手の下受けのタックです。これでもかというくらいにぶつかるギリギリでタックし、しかし、タック開始から完了までの時間がすごく短いので、あっというまに下のしかも前方に入られて、殺される、という悲しいかんじでした。1レース目から、スタート後の艇速や、下に船がいる状態でのすべり、そしてタックの精度が大きな課題として挙げられました。

一日目の着艇後にはリセプションが行われました。江の島でのリセプションは何回か出ていますが、今回のご飯は、からあげやタコライス、シュウマイ、デザートなど豪華な食事で、とてもおいしかったです。

作っていただいている方に本当に感謝です。また、今回のリセプションは、外国から来た選手が浴衣を着てくれていました。お祭りのようで、いつもより会場が華やかでした。

2日目予選2日目は、一度は出艇しましたが、風がなく、APHとなりしばらく陸待ちでした。暇だったので、海外の選手の船を観察していました。ベルチャーの船を観察していると、スピン張りのシステムが一本引きだったので驚きました。やはりポンプ式だとなにかとトラブルのもとになりやすく、一本引きのほうが素早くあげられるのですが、強風下での上サイドで一本引きをできるのはすごいと思いました。14時ごろに南風が安定して入ったので、出艇して1レース行いました。微風の中でうまく艇速をだすことができずに、決勝でシルバーフリートを目標としていましたが、予選89位で、ブロンズフリートで決勝に出場することになりました。微風の中で、自分たちの艇速のなさや、艇団のなかでどうやって風をとっていくか、という戦術の面でも実力がたりていないことを改めて突き付けられました。

3日目、決勝1日目はまたも微風。午前中は風が弱く、しばらく陸待ちでした。陸待ちの海外の選手をみていると、念入りにセッティングを確認しているところもあれば、建物のなかでUNOやキックボードをしている人もいて、カオスで面白かったです。勇気がでずになかなか海外の選手からサインをもらうことができませんでしたが、この日はもらおう!と、ペアの新井とハーバーをうろちょろしていると、ベルチャーのコーチをしているコバレンコさんに遭遇しました。

​​これはもらうしかないと、下手な英語で話しかけて、まったく言葉がでてこなかったので必死にジェスチャーで意思疎通をしました。コバレンコさんは快く、帽子にサインをしてくれました。本当に優しくて、笑顔が素敵で、ほとんど何を言っているかわかりませんでしたが、君たちが勝つように祈っているよ、みたいなことを言ってくれました。放心状態で、一緒に写真を撮るのを忘れてしまって、あとで落ち込みました。絶対この帽子は流したくないです。

午後には風が安定して3レース行いました。結果は3レース中2レースブラックに引っかかるという大惨事でした。上げ潮ではなかったのですが、高いラインの中で本当のスタートラインを見極めることができずに、上や下の艇より前に出ようと、無謀に攻めた結果でした。しかもそのスタートなのにフィニッシュでもシングルにはいることができなかったので、その日の反省会はすごく暗くて重かったです。もう2度とブラックには引っかからないということと、微風での動作や、すべりで艇速をどうつけていくか、ということを話し合いました。

4日目、決勝2日目でやっと風が吹きました。安定して8-9m/sほどの南風が吹いていたかと思います。やっと上マークをシングルで回れるようになりましたが、タイトなリーチングで安定感がなく、上れない、クローズ中も、すごいブローが入った時にパワーを逃がしきれない、などたくさん課題がみつかりました。この日で決勝レースが6レース完了したので、私たちのレースは終了となりました。

5日目は上位10位だけで行われるメダルレースでした。この日は風が全くなく、せっかくのメダルレースなのにとてももったないコンディションでした。運営がだしてくださった観覧艇に乗り、午後に出艇しました。4ノットを切る風で1レース行われましたが、その1レースがとても激アツでした。感動したのは、たくさんの世界のトップ選手が並ぶ中で、学生の選手が1位を取ったことです。最後の最後にランニングでインをとり、大逆転でフィニッシュでした。フィニッシュのトップホンがなった瞬間にペアで抱き合っていたのが印象的でした。

5日間が無事終了して、とても苦く、課題のたくさん見つかったレースでした。しかし、たくさんの方に応援していただいて、今まで関わることのできなかった海域の方と仲良くなれて、本当に楽しかったです。遠くから来た海域の方が無事に帰られること、またお会いできることを祈っています。

また、全日本470ではたくさんのボランティアの方が出着艇のときに船台を運んでくれたり、着艇後に食べ物を配ってくれたり、他にもいろいろ私たちの目の届かないところでレースを助けてくださいました。本当にありがとうございました。(写真⑪ボランティアの方)

このレースで悔しい思いをたくさんしましたが、この悔しさをバネに、これからのインカレ、全日本インカレに向けて最後まで、全力で頑張りたいと思います。私も、ペアと最高の気持ちでフィニッシュを迎えたいです。

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